New! ドリフトボート特集

大河を下り、鱒を釣る。

『ドリフトボート』による広大な北海道の本流ネイティブ攻略を紹介。

ハイテンポなメソッドに対応する詳細なタックルの構成例をはじめ、フィールド解説、シーズンごとの対象魚、ガイドツアーのプラン比較など。  

この川のすべてにフライを送り届けてみたい…

そう思ったことないだろうか?

 

管理釣り池から小渓流、渓流、そしてさらなる大鱒を求めて本流へと活動域を広げてきた熟練の釣り師なら誰しもが一度ならずともそう思ったことあるはずだ。

「この大淵のさらに下流にさらにもっと規模の大きな淵があるに違いない…  そこはどんな楽園なのか、どれだけ深くてどんな大型魚が潜んでいるのか。 」

釣り人の探究心が最後に行き着く先は水面を自由に移動するボートの釣り。川を下りながら本流鱒を次々と掛けていく魅力的なドリフトボートの世界を紹介していく。

■ドリフトボートとは

はじめに断っておくと、私たちがそう呼んで通常使用しているドリフトボートとは、ポリエチレン製の全長3.9〜4.5m  全幅2.3〜2.5m の複数気室からなる通称「インフレータブル・ラフトボート」と呼ばれるもので、略してラフトボートとかあるいは単にラフトと呼んだりする。   私達はその使用目的から便宜上これをドリフトボートと呼んで使用しているが厳密にドリフトボートはアルミニウム製あるいはFRP製などゴムやポリに比べて硬質な素材で作られた川下り釣り専用に作られたボートである。 一般的に川下り用途に特化したこれらのボートは、回転性を向上するためキールレスな平たくて幅の広い船底構造を持ち、波切りを良くして水の打ち込みを減らすためバウとスターン両側に大きく反り上がったロッカーを有している点で共通している。

 

たとえば北海道の川で大型化した野生のニジマスなどは放流されたものとは違い数キロメートルごとに一定のテリトリーを持って生活している。 広大な本流では良型の居つく場所をいかにピンポイントで数多く正確に把握しているかが効率よく釣果を上げる上で重要なカギになる。多くの歩きの釣り人が広大な本流での釣りになんとなく難しさを感じている理由は大抵そこにあるのだが、ポイントとポイントの間隔が数キロもあれば それらをいちいち歩いて移動するのに時間と労力がかかりすぎてしまい、なかなかこれが捗らない。 一般的に歩きの本流釣りは忍耐と継続する強い意志の必要な玄人向けの釣りなのだ。  ところがボートを使って川を下る釣りをするとこれが一転して安易な楽しい釣りに変貌する。 基本的にはゴールデンタイムの短時間にテンポよくこれらの大型魚の生息する本流ポイントを次々とチェックして10〜20kmを流れ下ってゆくだけ。  それも気に入った音楽を鳴らし、お茶やお菓子(時にはお酒も)などを楽しみながらのんびりと流れに身を委ね、のびのびとキャスティングを繰り返すという最高にゆるい釣りのスタイルだ。  ましてや釣れてくる魚のクオリティはまごうことなき野生の本流魚なのだから毎日のように同じ川でツアーをしていても、ポイントに到着して第1投目のフライなりルアーを通すのはいつもワクワクするものだ。

米国オレゴン州デシューツリバーのクラス2〜3クラス相当と思われる瀬でのマッケンジー・リバードリーによる川下り。※wikipedia より 

北海道空知川水系でのラフトハーフデイ・トリップ。 川幅の狭小なクラス2相当の急流区間を無事にクリアしてちょっと一息。 スリリングな川下りが楽しめるのもドリフトボートの魅力。 

 

もちろんガイドは急流川下りの有資格者も兼ねているからご安心を。

パワーサイドでのトレーラーランチング の様子。

ドローンを使用しながらのサイトフィッシングの様子。  タブレットの画面上で魚の位置と動きを確認しながらの釣り。 バイカモ群生地の一等地に陣取るグッドサイズの鼻先に静かにニンフを流し込んでゆく…      ボートで釣るだけにとどまらず、最新技術を駆使して新しい遊び方をも作っていく。  

■フィールド解説

ここではドリフトボートの活躍する河川をタイプごとに解説してみる。ボートの釣りは徒歩での進入を激しく拒むようなところほど真価を発揮する。  自分の足で歩いて釣りをするのと比べて広大な本流ポイントを短時間で攻略するのが可能なのと、何よりも安全で疲れずにそれらを行える点がいい。…どんな人でもいちどドリフトボートの釣りに慣れてしまうと、苦労して歩いて本流釣りをするのがバカらしく思えてきてしまうという。ドリフトボートはそれほどに合理的な釣り方。

 

■平地流

全体的に緩勾配で水量・水深のある河川。  日本の釣り師の間で言うところのいわゆる「本流」 の流れの様相。  一見変化に乏しいようにも見えるが、瀬と淵が連続するという基本的な河川の構造パターンは健在で魚の付き場ははっきりしている。 

 
 

■急流

落差があり白泡を噛む急流。 極度に落差の激しいものはホワイトウォーターとかスウィフトウォーターなどと呼ばれる。魚の付き場とフィーディングゾーンはともに狭く ボートの流速も早いため正確で手返しの良い確実なキャスティングが要求される。  ドリフトボート熟練者向きの様相。

 

■林間流

両岸を濃密な河畔林に覆われた様相。 極相となった森林に流木が積み重なった両岸は激しく人の進入を拒んでいる。 このような場所はドリフトボート以外では誰も立ち入ることのできない領域だけに期待が持てるエリア。 

 

■湿原河川

広大な一面の葦原に囲まれた湿原地帯を蛇行してゆっくりと流れる様相。 チョークストリームとも呼ぶ。    海抜標高が0mに近い地域では海の潮汐の影響を受けて川が逆流することもある。 

 

■峡谷

両岸を切り立った崖に挟まれた様相。  谷底を急流が流れているが、規模の大きい峡谷では平地流が流れているような場合もある。

 

■釣り方

​基本的にボートは停止させずにガイドのコントロールによって川の流速よりも少しだけ遅く流れるようにスピードを調節される。釣り人はボート上からのキャスティングを繰り返して次々と新しいポイントへフライを送って魚を探してゆくが、釣り方はアップクロス、クロスストリーム、ダウンクロス、また時として完全なダウンストリームなど一般的な本流バンクフィッシングの時のそれと全く同じ状態になる。 違うとすれば自身がどんどん下流に移動してゆくということだ。 釣り人自身がボートの挙動に慣れてゆけばゆくほど、より高度なガイドとの複合テクニックを駆使できるようになる。 ガイドと息のあったコンビネーションで良いキャッチを達成した時の喜びは最高だ。  こちらの動画では重いストリーマーを使用してストラクチャーに付いたトラウトを正確なキャスティングとガイドのコントロールするドリフトボートとのチームワークでテンポよく釣ってゆく様子がとてもわかりやすく解説されているのでぜひイメージの参考にしてほしい。 ルアーの場合も基本的には同じだが、より深い流心部のボトムをダイレクトに狙うこともルアーなら可能になる。 

 
 

■ドリフトボートのタックル

川を下りながら釣りをする経験は誰しもがそうあるものではない。​ましてや多様化するフィッシングスタイルやメソッドの確立によってタックル構成の選択肢は今や増える一方だから、どんな構成でドリフトボートにのぞんだら良いのか情報のない日本国内で皆目見当がつかないのは当然のことだと思う。

ここでは北海道での私たちのドリフトボーティングとベストバランスを生むであろう構成例をいくつかのタイプごとに紹介する。 具体的なメーカー・製品名・番手に至るまであえて精細に紹介しておくのでタックルの設定で迷っているという場合は参考にされると良いのではないでしょうか。

■フライフィッシング

高番手が中心、低番手ではかなり釣りにくい。重ストリーマー+10番シングル1台だけでもOK

ドリフトボートではポイントがどんどん通り過ぎて移動してゆくために同じスポットに2度以上フライを通せることはほぼないと言いきっていい。 つまり1度のプレゼンテーションで確実に魚に認識させることのできるアピールの大きなフライはこの場合効果的ということになる。  1/16オンス〜1/8オンスほどのコーンヘッドを巻き込んだ重いストリーマーやチューブフライを素早く目的のレンジまで沈めて素早くターゲットを誘惑し、手返しよくピックアップしてテンポよく次のフェーズへと移行してゆく必要がある。 このために#8・#9・#10 ロッドを用意して使用するフライのウェイトや抵抗で使い分けるが、迷ったらより高番手のロッドを選んでおけばとりあえず間違いない。 反対に初挑戦での失敗が目立つのは低番手のロッドだけを持ってきてしまい、魚のいるレンジにまったくフライが届かずに釣りが成立しなかったという痛いケース。 6月の大型メイフライの集中羽化の時期など、よほど特殊な場合を除いては#3〜#7といった低中番手のロッドは不要と思って良い。 ボート上に使わないロッドを置いておくのはキャスティングややり取りの邪魔になり、バランスの悪いボートの上ではあやまって踏んで破損してしまうというようなことも起こりうるから実際に持ち込むロッドはできることなら1台に絞るのが良い。 究極シンプルに#10ロッド1台でやってしまうというのもありだ。低番手に比べて竿自体の強度もあるために破損のリスクも少ない。 何よりも、ただでさえかさばる遠征時の荷物を少なくすることができる点はトータルで快適に釣りをする上ではメリットが大きいだろう。

 

​1/16ozコーンヘッド・ゾンカーチューブ。 パイロットフライに使用する。フックを自由に交換できるのが強みでフリーフォールで水平姿勢を保つようにフックのウェイトを調整するのがコツ。

​がまかつ製管付きソイ20号を装着した 1/8ozコーンヘッド・140mmラクーンゾンカーチューブ。  イトウに。大きなフライは作るのも使うのもワクワクする。

最近オススメのストライクインジケーター。 1/8ozクラスの重ニンフを背負っても遠くからでもポッカリ見やすい。   ルースニング(ウキ釣り)メソッドはドリフトボートと相性が良い。 

■本流の流心底に定位するランカートラウトに潔く狙いを絞った#10ロッドのシンプルな構成。どうせ北海道でドリフトボートまで使うのだから小型〜中型魚に最初から用はない、重く大きなフライだけで勝負!という男前な仕様。 この釣りに慣れた人ほどこのスタイルに落ち着く傾向にあるが、実際のところキャスティングは楽で1日中快適に釣りができる。  湿原河川のイトウにそのまま流用してもいい。   

​■フライ/尻別川/大型ウェット・ヘビーストリーマー・チューブフライ設定例

ロッド:Scott Meridian  MS9010/4 

リール:Lamson Speedstar 3.5  

フライライン:ScientificAnglers  Sonar Titan Sink Tip WF10F/S Type6  

バッキング:20lb / 100yds

リーダー:Tiemco Salmon Leader Sinking 02X 

ティペット:Tiemco Misty Plus Tippet 02X

フライ:各種大型ウェット・ストリーマー・チューブフライなど ※1/8オンス コーンヘッド

■軽快な#8ロッドを基軸に据えたパターン構成。  スプール交換でシンクティップとフローティングを切り替えると幅広い釣りに対応できる。 このタイプの欠点は選択肢が広い分、現場で迷いが生じて結果的に凡庸な釣りに終わってしまう場合が多いということ。 メインでは使わずにサブとして持ってくると多様な状況への対応力が強みとして生きてくる。

 

​■フライ/尻別川/ウェット・ストリーマー設定例

ロッド:Scott Radian  R908/4 

リール:Lamson Speedstar 3.5  

フライライン:ScientificAnglers  Sonar Titan Sink Tip WF8 F/S Type6  

バッキング:20lb / 100yds

リーダー:Tiemco Salmon Leader Sinking 02X 

ティペット:Tiemco Misty Plus Tippet 02X

フライ:各種ウェット・ストリーマー・小型のチューブフライなど ※1/16オンス コーンヘッド

■フライ/尻別川/シケーダ・ホッパー等の大型ドライフライ・ヘビーニンフ兼用設定例

※高浮力のフロートインジケーターとヘビーニンフを使用してウキ釣り感覚で流れ下ることもできる。 ドリフトならではのゆるいフライフィッシングも楽しい。

ロッド:Scott Radian  R 908/4 

リール:Lamson Speedstar 3.5

フライライン:Scientific Anglers Mastery Amplitude Smooth Anadro/Nymph WF8F

バッキング:20lb / 100yds

リーダー:Tiemco Heavy Butt Leader 10ft  2X

ティペット:Tiemco Misty Plus Tippet  2X

フライ:シケーダ・ホッパー・クリケット・カメムシ等各種大型ドライ・1/16oz ヘビーニンフなど   

■6〜7月 北海道の水生昆虫の集中羽化の季節に出番のある繊細なドライフライ・ニンフ兼用構成。ドリフトボートからのモンカゲロウパターンの釣りに。

■フライ/尻別川/ドライ・ニンフ兼用設定例

ロッド:Scott G-Series 885/4 

リール:Lamson ULA F2 SL II   

フライライン:ScientificAnglers   Mastery Amplitude Smooth Trout  WF5F

バッキング:20lb / 150yds

リーダー:Tiemco Standard Leader  7.5ft / 5X 

ティペット:Tiemco Misty Plus Tippet 5X

フライ:各種ドライ・ニンフなど   ※フックサイズ#12〜#18 想定

■湿原河川のイトウにフォーカスした構成。 スプール交換でシンクティップとフローティングを切り替える。

■フライ/湿原河川・イトウ/ウェット・ストリーマー設定例

ロッド:Scott Meridian  MS 909/4

リール:Lamson Speedstar HD 3.5

フライライン:ScientificAnglers  Sonar Titan Sink Tip WF9F/S Type6 

バッキング:20lb / 100yds

リーダー:Tiemco Salmon Leader Sinking 04X 

ティペット:Tiemco Misty Plus Tippet 04X

​フライ:各種大型ウェット・ストリーマー・チューブフライなど

■フライ/湿原河川・イトウ/ビッグドライフライ設定例

ロッド:Scott Meridian  MS 909/4

リール:Lamson Speedstar HD 3.5

フライライン:Scientific Anglers Mastery Amplitude Smooth Anadro/Nymph WF9F

バッキング:20lb / 100yds

リーダー:Tiemco Heavy Butt Leader 10ft  2X

ティペット:Tiemco Misty Plus Tippet  2X

フライ: ネズミフライ・バスバグなどのトップウォーターフライ

■ルアーフィッシング

MLアクションの6~7ftが1台あればそれだけでもOK

ドリフトボートへの追従性という意味ではフライフィッシングよりもルアーの方がはるかに簡単だ。初心者は迷わずルアーを選んで良いと思うし、フライマンであってもフライのキャスティングに自信がない場合は無理をせずルアーを選ぶと良い。 唯一の欠点はフライに比べて根掛りとロストが多くなり、時間的にも精神的にもまた経済的にも(笑) ロスが多くなりやすいという点か。 特にPEラインを使用する際のショックリーダーの接続などは揺れるボート上での正確な作業は難しく時間ロスが大きくなる傾向にある。 結論としては可能な限り根掛りしてもラインを都度切らずに済むような強度のあるラインを使用できるようにバランス調整してゆくと、結果的に時間ロスが少なく釣果が上がることに直結する。 よく考えてみてほしい、ドリフトボート上での時間ロスはせっかくのポイントで何も釣りをせずに無駄に通過してしまうということを意味するのだ。( ボートは簡単に停止できないので ) ただここでジレンマがあり、じゃあといって太いラインを使うと当然水の抵抗が増える分、目的のレンジまで届けるのに時間を要してしまいこれも効率を悪くするので、前述したラインの強度を確保することとロスのリスクを抑えることの両者は相反する要素なのだとお分かりいただけるだろうか? ここでは私たちの今までの経験から最良と思えるタックルバランスで紹介しているのでドリフトボートに挑む場合のタックル作りの参考にしてほしい。

ボートからの釣りということでレングスは6〜7ftくらいが最も扱いやすく、ロッドのパワーは使用するルアーのウェイトに合わせると良い。  ミディアムライトクラスの7ftくらいのスピニングロッドがあればそれでほとんどカバーできる。 

 

ANRESのアレクサンドラ。はっきり言って国内メーカーのトラウト用ミノーと名打っているものは駄作ばかりが目立つが、これはめずらしく秀逸なバランスに仕上がっている。

​ジャッカルのソウルシャッド。 流心に入れてもキリキリ舞いしない良いバランスに仕上がっているルアーというのは実はそんなに多くない。

​ミノー・シャッド系の使用価値は「スプーンよりも優れているかどうか」…の一点だと思う。 スプーンで済むならスプーンが一番良い。 シンプルに勝るものはないのだから。 Daiwa クルセイダー激アツ10g

■以下2例はオーソドックスな川でのドリフトボート用構成。 MLで流心を、ULでシャローエリアをカバーする。と言ってもシャローがそう多くあるわけではないので、軽量のルアーを敢えて使いたいというような場合や敢えてULで本流鱒を掛けてみたいなどの特別なこだわりがなければML1台あれば事足りる。

■ルアー/尻別川・3/8オンスクラスルアー用 MLスピニング設定例

ロッド:Palms Rerakamuy RRTS 71ML

リール:SHIMANO STELLA C3000MHG

メインライン:SHIMANO PITBULL12  1.0号/150m

ショックリーダー:Tiemco Misty Plus Tippet 04X

ルアー:5〜12gの各種スプーンほか1/4~3/8オンスクラスの・メタルジグ・ジャークベイト・シャッド・クランク・バイブレーション・トップウォーターなど

■ルアー/尻別川・1/8オンスクラスルアー用 ULスピニング設定例

ロッド:Palms Rerakamuy RRTS 53UL

リール:SHIAMNO STELLA C2000S

メインライン:ナイロン 1.0号/100m

ショックリーダー:なし

ルアー:3〜5gの各種スプーンほか1/8ozクラスの各種スピナー・ジャークベイト・小型クランク・トップウォーターなど

■湿原河川のイトウ構成。MLは大きく変わらないがメインラインはPE2号を使う。強力なPEラインを組み込んだベイトタックルは主にディープクランクとスピナーベイトをカバーやストラクチャーに対してコンシャスに使うためだけにあると言っても過言ではない。 

■ルアー/湿原河川・イトウ/スピニング設定例

ロッド:Palms Rerakamuy RRTS 71ML

リール:SHIMANO STELLA 4000

メインライン:SHIMANO PITBULL12  2.0号/150m

ショックリーダー:ナイロン 10号

ルアー:7〜12g スプーン・3/8ozクラスの各種ジャークベイト・ジグミノー・シャッド・クランク・バイブレーション・トップウォーター

■ルアー/湿原河川・イトウ/ベイト設定例

ロッド:Palms Egeria Native Performance ESNC 83MH

リール:Abu Garcia Revo Elite CB

メインライン:PE 6~8号

ショックリーダー:なし

​ルアー:大型ジャークベイト・ディープクランク・スイムベイト・各種ワイヤーベイトなど

 

■北海道尻別川のレインボー

 

ニセコでは現在ニジマスの組織的な放流事業は一切行われていない。 つまり私たちが連日釣ってるレインボーはぜんぶ自然繁殖した野生個体で、成魚放流されたものではない。  地元、北海道の釣り師たちは、本流の野生レインボーの力強い引きを一度体験したら病みつきになることは間違いないと誰もが言う。​ピンと張った大きく傷ひとつないヒレ、均整のとれた無駄のない筋肉質の魚体。 鮮やかなピンク色の虹。 これが轟々と流れる本流の流心でガツンとヒットするのだから…その後のファイトは推して知るべしである。 リールのドラッグは正確に調整しておけだとか、ラインの傷はこまめにチェックして少しでも傷があればすぐ新品に巻き替えなさいだとか、フィッシングの教科書にでも書いてあるようなそんな習慣がこの釣りを長くやっていると必要に迫られて誰でもが自然に身につけてゆく。    実際私たちは手痛いバラシやラインブレイクをこのドリフトの釣りであまりにも多く経験してきているのだ。  そもそも今までキャッチできた魚なんて全体から見ればほんの一部にすぎない。川底に消えていった虹色の巨体を見て何度悔しい思いをさせられたことか。

 

暑い8月の日中にガンガンの流心の住人にシャッドをひったくられた。ルアーはO.S.P Power Dunk

​9月の午後、 雨後の増水の本流で7gのスプーンでは沈めきれず10gに変えた直後のヒット。  ツアーでは5〜25gまでのスプーンを持っていく。 もっともよく使うのは7g

​オーストラリアからのゲストがチューブフライで見事に仕留めてくれた。ヒット直後のダッシュが全然止まらずフルラインを超えてバッキングを20mほど出したところでようやく停止。

​フライではしょっちゅうそういうことが起こるから自前のタックルを持ち込む際はフライラインとバッキングの接続状態をよく確認しておくことをオススメする。

5ポンドラインでヒット後70m近く2回にわたって下流に走られた。  ラインは最低100mは巻いておくことを勧めるが、150mにしておくと精神的に余裕が持てる。 

午後ツアーの最後の最後でのヒット。

​あー今日はもうダメかなー… と思った矢先にグンっと押さえ込むようにヒット。  続いて間髪入れずに大ジャンプ数回。 鼻の曲がった見事な体躯のオスのレインボーが水面を割って飛ぶ様はさながらイルカショー。

水深2mのバイカモ群生地帯でのヒット。ここぞというポイントで予想通りに良型が出てくれた時は最高だ。ドリフトボートの釣りではガイドもアングラーも共に喜びを分かち合う。

 

■ドリフトボートのシーズン

 

​ニセコ地域では川が結氷して雪に埋もれる1〜2月の厳冬期と雪代増水の4〜5月初旬以外は全てドリフトボートのツアーを行っている。(※12月は積雪によって早期終了あり)季節・対象魚ごとの適期は表の通りだ。 

 

​3月。 下流域でアメマスを狙う。 気温が上がると魚も動き出すが、午後になって雪代が入り出すと水温が下がり、途端に食わなくなるので昼までが勝負。

ドライフライ好きにオススメなのがモンカゲロウの羽化する6月。 風の止まった夕刻のいっときポツポツとそこいら中で羽化が始まる。 この時だけはふだんベイトフィッシュばかり追い回してる大型のレインボー達も小魚に目もくれず水面の虫に夢中。

釣りはいたって簡単。ボートからチョイ投げして待つだけ。

どっぱああああ〜〜〜〜ん!! とものすごい音立てて水面が炸裂する。  

 

心臓に悪い釣り。

​10月になり、朝夕の気温が一桁台に下がる日が増えてくると魚の活性が急上昇する。 シーズンの最大魚が出るのは大体いつもこの頃。  夕方風が止まった直後、水面のあちらこちらで派手な水しぶきが上がり出す。 勝負タイム。

7月、この日はプライベートのドリフトで中流部の通称「秘密の楽園」でじっくりと腰を据え、サイトで大型魚の動向を探る…

レインボー、ブラウン、イトウ、アメマスと何が出てくるかわからないのも7月のいいところ。

7月は1年のうちで最も素晴らしい季節。緑は濃くて虫も活発に動き、水もまだ綺麗で冷たく魚たちの活性も高い。  思いのほか釣り人が少ないのも良いし、何かと最高の時期なので何日か滞在して釣りをするなら間違いなく7月をオススメする。 

 

■アドバイス

 

遠投不要、必要なのは正確でトラブルの少ないキャスティング

ドリフトボートの釣りは全行程を通して本流の釣りになる。 本流釣りの最大の魅力は生息している魚のサイズが平均的に渓流魚よりも大きいこと。 反面ポイントは深く流れは強いため、渓流とは全く違った道具立てとテクニックが必要になる点に注意が必要かもしれない 初挑戦の場合、はじめのうちは魚がポイントにどのように付いているかが全く想像できずに苦労するかもしれない。 その辺りは現場で実際に釣りをしながらガイドから説明させてもらうことになる。ドリフトボート初挑戦で始めてすぐにうまくこなす人はまず存在しないが、初日の半日くらいで大体の方がボートの釣りに慣れて最後の方ではちゃんと楽しんでいるので、あまり心配しすぎる必要はない。  強いて挙げるとすればキャスティングのスキルは磨いておくに越したことはない。 ボートなので大遠投する必要は全くないので遠投スキルではなく「キャスティングの正確さ」と「手返しの良さ」 を重視して練習してくるとすぐに現場で役立つ。    

アワセは確実に、多いのはフッキング不足による水際でのフックアウト…

最も多い失敗はアワセ不足によるフックアウトで良型をバラす人の大半がこれが原因と思われる。鱒もある程度以上の大きさになってくると口まわりの骨や皮膚はかなり分厚くて硬くなっているので、イワナやヤマメの渓流釣りのような軽く竿を立てた程度の合わせ方ではフックポイントが貫通しない。  針先だけでかろうじて引っかかっている状態のまま手前まで寄せてしまい、最後はバラすという失敗のパターンが本当に多いので、遅合わせでも全く問題ないのでアワセだけは確実にロッドのバットが弧を描くくらいにガッチリと入れておく。 使うフックもワイヤーの太いものになればなるほど貫通させるのにそのぶん強いアワセが必要になるということも併せて覚えておいてほしい。

 

教科書通りのことを面倒くさがらずにキッチリやっておく

他にもコツがたくさんあるが、まともな釣りの教科書なら当たり前のように書いてあることばかり。

1. ラインの傷をこまめにチェックし、傷があれば交換すること。ラインの強度チェックは現場で常に行うこと。

2. リールのドラグは正確に秤で測定して調整しておくこと。

3. フックポイントが甘くなっていれば研ぎ直すか交換すること。

4. 魚が走っている間に絶対にドラッグを閉めないこと。

…などなど、これらをキッチリと行って是非、本流鱒をキャッチしてほしい。

 

■アングラータイプ別・ドリフトボート相性診断表

自分のスタイルやタックルをそのまま持ち込む場合に慣れないドリフトボートの釣りがうまくいくだろうか…? という問い合わせが多い。ここで代表的な釣り人のスタイル・使用タックル別にドリフトボートとの相性を紹介してみる。

 
 

■ドリフトボートのガイドフィッシング

ドリフトボートを使用する川下りフィッシングツアーを毎年3月〜12月に催行している。 人数や予算、目的に応じてツアータイプを選ぶと良いだろう。

日帰りガイド 

ニセコファミリードリフトボート 

プライベートガイド

Copyright(c) KAMUY All Right Reserved

北海道の釣りガイドKAMUY